尻屋崎

その夏、会社へ行く途中の横須賀線の中吊り広告で、始発の盛岡行新幹線が期間限定・数量限定で半額だということを知りました。早速夏休みの日程を決め、神田駅へ行くとその切符は全て売り切れだといいます。

でも頭の中では「夏休みに東北へ行く」と決めてしまっていたので、安く行くには車しかありません。そこで、実家からマークⅡを借りることにして2泊3日のドライブ旅行の計画を立てました。でも決めたのは1泊目の浅虫温泉の宿だけ。あとは天気と気分次第です。

夕方の会社帰り、金券ショップで50,000円のハイカを48,000円で買いました。これで高速代10,000お得です。それから実家に寄ってお袋を乗せて車で家まで帰ってきました。家内が旅行の準備を済ませているはずで、それからすぐに北へ旅立つ予定。

シャワーを浴びて22時、家内と3才の子供、それにお袋を乗せて出発です。子供は既に寝てるので、パジャマのままダッコして車へ運びました。ガソリンを満タンにして川上ICから横浜新道に入り首都高から東北道へ乗り継ぎます。加須を過ぎたあたりで日付が変わり、快調に北へ向けて走ります。世の中のお盆休みはこの日まで。東北道の下り線は空いてますが、上り線は大渋滞。それは福島市の先まで続いてました。

どうしても眠くなってきて、仮眠をとったのは国見SA。まだ福島県です。1時間ほど熟睡して、それからまた北へ向けて走り出しました。東北道はこの時間仙台を過ぎると、周りに車はほとんどいなくなります。ずっと前を走ってた高速バスは盛岡で降りて行きました。このころ周りは既に明るく、この日は曇り空。

次の岩手山SAで休憩し、今日はどこへ行くか決めます。選択肢は2つ。下北半島か津軽半島。青森県地方の天気予報を見ると、津軽より下北の方が天気がいいみたいなので、それに浅虫温泉にも近いので、行き先は下北半島に決めました。SAを出るとポツポツ雨が降ってきました。

安代JCTで東北道から八戸道に入ります。天気予報に反して雨はあがりません。むしろ大粒になってきました。安代JCTから終点の八戸まで走って見た車は1台だけ。あとは誰もいない道。こんな立派な4車線道路、ホントに必要だったでしょうか。

八戸ICをでると、ガソリンのエンプティランプ点灯。一晩でガソリンを使いきりました。早速満タンに給油し、国道338号線を北へ向かいます。相変わらず雨の中。寂しい原野のなかの道をいきます。六ヶ所村あたりまでくるとその荒涼とした景色は、ますますその度合いを強めます。

途中で陸奥市へ向かう国道を離れ、太平洋岸を北上する道を行きます。ほんとに「さいはて」という景色が続きます。でも舗装されてるだけまだマシか。いつのまにか雨はあがりました。このまま太平洋岸を進んでも尻屋崎までは行けず、行止まりのようなので、途中を左折して津軽海峡岸にでます。そこを北東へ進み、さいはての地、尻屋崎に到着しました。放牧馬が逃げないようつくられた遮断機のようなゲートをぬけて燈台のそばまでやってきました。
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ほんとに本州の「さいはての地」までやってきました。

ここで始めて、家で作ってきたオニギリで朝食です。当たり前ですが、僕以外はみんなここまでずっと寝てました。それから子供とちょっと海岸で遊んで、本州最北端の大間崎に向かいます。津軽海峡の海岸線を延々と走ります。けっこう距離がありました。「本州最北端」の碑などがありましたが、尻屋崎の方が「遠くへやってきた」という気がしました。

これから薬研温泉経由で恐山に向かいます。
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22:02 | '96.08北東北 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

霊場 恐山

東北地方は北へ行くほど神秘的です。下北半島の山の中にこの世とは思えないところがあります。恐山です。亡くなった方の霊が全てここに集まると聞きました。本当にそういう雰囲気が、ここにはあります。

不気味なほど青い水を湛えた宇曽利山湖。その湖畔のあちこちから湧き出す温泉、そして霊供養のためか、いたるところに刺さってる赤い風車。見上げると、この上だけに暗雲が浮いてます。
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暑い夏の東北で、そこだけが暑さを感じない場所でした。
19:56 | '96.08北東北 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

浅虫温泉

恐山からおりてきて陸奥市街に入るころ、天気は急速に回復して快晴となりました。でも、もう夕方。今日はあと宿に向かうだけです。陸奥湾にそった海岸線を南に向けて快適に走ります。野辺地からは国道4号線。でもさすが幹線、夕方の渋滞です。結局、夏泊半島をこえるまで、ノロノロ運転でした。

予約した宿はすぐに見つかりました。お客は僕たちだけ。早速温泉に入って、部屋での夕食です。ホタテがめちゃくちゃ美味しかった。ビールも効いて、昨夜殆ど寝てなかった僕はダウン。

翌朝は日の出とともに目覚めました。朝風呂に浸かり、それから散歩です。空は快晴です。浅虫温泉駅前に行ってきました。ここは、実に長閑な田舎の温泉街です。たった一晩でしたが、ゆっくりノンビリできたような気がします。

朝食をまた部屋で頂き、青森市街に向かいます。国道4号線の終点、青森には車で始めてきました。駅前市場で試食したホタテ、これも舌がとろけるほど美味しかった。

それから青森物産館みたいなところと青函連絡船を見て、気付くとすでに昼過ぎ、これから奥入瀬十和田経由で秋田まで行こうと思ってた僕は、ちょっと焦ってきました。
20:02 | '96.08北東北 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

十和田湖

青森市内観光を終えた僕たちは、国道103号線を南下して八甲田・十和田方面に向かいます。走りながら家内が携帯で今日の宿を予約します。マップルの東北版に載ってた宿、男鹿温泉です。宿の人は「今まだ青森市内にいる」といったらビックリしてました。東北地方の広さを舐めてたようです。

道は登り坂になり、標高を上げていきます。クーラーがいらなくなってきたところで、道沿いにあった蕎麦屋さんで遅めの昼食。それから道はズンズン山の中へ入っていきます。八甲田山が見えてきました。本当はロープウェーにも乗りたかったのですが時間的に厳しいのでパス。奥入瀬に向かいます。

奥入瀬川の渓谷に沿った国道102号線に入ったのはもう夕方ちかく。天気は曇りに変わりました。せっかくここまできて、奥入瀬渓谷を散策しない訳にはいきません。子の口まで3kmというあたりで、家内とお袋と子供を降し、渓流沿いの散策路を歩いてもらうことにしました。僕は子の口まで走り車を停めて、反対方向から散策路を歩きます。そして落ち合ったところがここ、銚子大滝です。
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それから4人でゆっくり十和田湖畔の子の口まで散策路を歩きます。子の口からは観光船にみんなを乗せ、僕は陸路を休屋まで。休屋の船着き場で3人が来るのを待ちました。それから国道103号線を南下します十和田湖からひとつ峠を越えると、再び快晴になりました。

十和田南ICのところで東北道を横切り、大館市を抜けるころは既に夕闇が迫ってきました。ここらあたりからは国道7号線を走ります。東能代ではすでに夕闇。八郎潟の日本海側を走れば男鹿温泉は近いと思ってましたが、その道が分かりません。走る道はいつのまにか、八郎潟のなかの直線の真っ暗な道になってました。けっこう走り廻ったような気がします。そこを脱出できたのは寒風山の麓でした。

そこから男鹿半島の付け根を横断し、男鹿温泉の目指す宿についたときは20時を廻ってました。到着が遅かったので、宿の人たちは心配してたようです。温泉はあとにして部屋に食事が運ばれてきました。普通に美味しい温泉宿の料理でしたが、茶碗蒸しが異常に甘かった。
14:04 | '96.08北東北 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

男鹿半島

翌日も快晴でした。朝風呂を浴びて朝食、そしてチェックアウトして男鹿半島の先端、入道崎に向かいます。天気も良かったためか、そこは素晴らしい岬でした。
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子供はそこにいた「なまはげ」が怖くて涙顔。
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それから男鹿温泉まで戻って、昨日麓を走った寒風山に登ります。頂上からの眺めは、日本海と男鹿半島、そして八郎潟の大パノラマでした。ここには人形でない本物の「なまはげ」がいました。包丁を持って「なぐごはいねがー!」と子供を追っかけてきます。子供は本当に泣き出すし、すごく面白かった。

寒風山の後は秋田市内に向かいます。家内が今秋田市内の実家で夏休みを過ごしてる友人に会うためです。市内に入って、有名店らしい稲庭うどん屋さんで昼食。かなり美味しかった。それから僕たちは別行動。僕は千秋公園をブラブラしてあとは車のなかで昼寝です。

みんなが帰ってきたら、盛岡経由で帰途につきます。
12:06 | '96.08北東北 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

田沢湖

秋田市内を出発したのは既に3時すぎ。国道13号線を走り、途中を左折して国道46号線。小岩井牧場にちょっとだけ寄れるかもしれないと云ってましたが、角館でちょっと寄り道。小岩井はあきらめることにしました。旧武家屋敷の街並みを歩きます。夏の日の夕方、けっこう風情のあるところです。例によって家内が土産物屋からなかなか動きません。色々迷って桜の茶筒を買ったようです。

次にいったのが、たしか日本で一番深い湖、田沢湖です。綺麗な円形カルデラ湖の周りの山と空は鮮やかな色。そして蒼い湖面はキラキラ光ってました。
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田沢湖から再び国道46号線に入り東へ向かいます。分水嶺を越えて岩手県に入ると快晴だった天気は曇りになりました。結果、小岩井はパスして正解だったようです。東北道の盛岡ICに着いた時は真っ暗でした。ガソリンを満タンにして、僕たちも美味しそうなラーメン屋でラーメン食べて、これからの長い道中に備えます。

20時頃東北道に盛岡ICから入り南下を開始します。休憩をはさんで延々と走り続けます。横浜についたときは、翌朝の午前3時を廻ってました。
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