横横から関越道

まだ梅雨も明けきらない7月の日曜日、関東平野を縦断して夏の上越国境を訪ねることにしました。夜明けにはまだまだ早い午前2時、横須賀を出発です。暖気運転中にタイヤ表面をチェックして軽く準備運動、それからバイクの感覚を思い出すようにゆっくり走り始めました。

R16を北上して田浦のセルフで満タン。ETC車載機の緑ランプを確認して、逗子ICから横浜横須賀道路に入ります。
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横横本線に入ると、反対方向の下り線は大渋滞。族の面々が活躍してるようで、ものすごい爆音です。一般車には大迷惑、警察車両も含めて1kmほどは数珠つなぎでした。朝比奈の手前で救急車とすれ違い。どうやら事故もあったようです。

それに引きかえ上り線は前後に車両なし。快適な深夜のクルーズを楽しみます。六ッ川料金所でETC無線通行、半額の350円。狩場JCTでは首都高からの流れが加わりますが、僕はすぐ新保土ヶ谷ICから横浜新道上りへ入ります。そういえばここは「インター」で、新保土ヶ谷JCTとは云わないようです。

ここから横浜新道上り線へ入ると昔はただでしたが、今では二輪車で150円かかります。片側3車線へ広げる大工事をやったので仕方ないでしょう。その3車線の快適な道はすぐ終わり、三ツ沢からは第三京浜です。午前3時前ですがかなりの交通量、僕は左側車線を80~100km/hで走りますが、超高速で追越車線を突っ走る車が絶えません。覆面に出会うリスクを考えると、この短い第三京浜でそこまで飛ばす価値はないと、僕は思います。

玉川料金所を過ぎ、多摩川を渡ると環八外回りから笹目通りです。いつも渋滞してるこの道もこの時間はスムーズに流れ、20分少々で谷原を左折して関越道に向かいます。

ETCの深夜4割引がなければ、練馬から関越道に乗ろうなどとは思いません。バイクで練馬から水上まで走るのは、これが始めてです。3時半に新座料金所を通過、4割引の権利獲得です。

ここまで僕はジャケットなしで走ってきましたが、埼玉県に入ると寒くなってきました。三芳PAで煙草休憩しジャケットを羽織ります。そして夜明け前の関越道を走り続けます。ちょうど嵐山PAを過ぎたところでした。街路灯がパッタリなくなり道路が真っ暗になります。片側3車線の道が前橋まで続くので、僕は街路灯も前橋まであると思ってました。

東の空に色がついてきたころ、上里SAで朝食です。
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IMG_6077_20080714194140.jpgここに吉野家があるのは前から知ってました。今日は牛丼並みと玉子。この味です、この玉子との相性は豚丼ではけして味わえません。
この時間になると、お客さんもけっこういて、軽食コーナーに隣接してる吉野家は盛況。

牛丼を食べ終わって外にでると、劇的に明るくなってました。たった10分ほどの間でした。
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上里からしばらく平野を走ります。晴れていれば見えるはずの榛名・赤城の山は、今は見えません。今のところ空は曇り。晴れ間は一部です。

渋川伊香保ICを過ぎるとすぐ利根川を渡り、その橋から長い長い登り坂が始まります。僕は登板車線を100km/hで巡航します。いつの間にかまわりは市街地から山の中の風景に変わりました。

水上で関越道をおりるので、その前の下牧PAでトイレ休憩。ここは小さな狭いトイレとジュースの自動販売機1台を除いて、何も無いところでした。

写真の奥には、今では閉鎖されてる駐車スペースがたくさんあります。何のためのスペースでしょうか。冬季のチェーン着脱場でしょうか?


下牧PAを走りだすとすぐ、水上ICに到着。
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ETC無線通行すると料金は1,800円。ちゃんと4割引になってました。
ここからR291の太平洋側の終点、一の倉沢に向かいます。

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23:15 | '08.07上越国境 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

国道291号線清水街道

関越道の水上ICを降りるとすぐにR291清水街道です。この道は水上温泉街の利根川を隔てた対岸を走るバイパス。早朝のため前を走る車はいません。利根川の谷に沿ったワインディングを行きます。

水上温泉の旅館群を過ぎると、JR上越線を陸橋で越えて線路の東側にでます。するとすぐに奥利根方面へ分岐する交差点です。ちょうど信号待ちのとき、東の空から朝日が射し始めました。交差点を直進するとすぐに湯檜曽駅前を通過します。この駅は上越国境越えのため、湯檜曽温泉街のかなり水上よりにあります。

上越線はこの湯檜曽駅から上下線が別れます。新しい下り線は、駅のホームが既に新清水トンネルの中で、線路はまっすぐ新潟へ向かいますが、旧線の上り線は、ループ線で山を一周して高度を稼いでから新潟へ向かってます。

R291は旧線の上り線のガードの下を走ります。遠くの山の斜面にはループした先の線路が見えます。ループ線1周の標高差は70~80mぐらいでしょうか。
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R291は湯檜曽の温泉街を緩い登り坂で抜け、湯檜曽川に沿って高度を上げていきます。そして土合駅前を通過して上越線旧線を踏切で越えます。その踏切からは、清水トンネルの出口が見えます。
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土合駅の地上ホームは旧線の上り線のみで、下り線のホームは新清水トンネル内の地中深くにあり、階段でつながってます。「谷川岳を目指した軟弱な登山者が土合駅の地下深い下りホームに降り立ち、ホームから改札口までの長い階段に疲れて登山を諦め、そのまま上り電車に乗った。」というのは、本当にありそうな有名な話です。
土合駅へ着いたとき、駅構内や駅前にはたくさんの方が寝袋で休まれており、写真撮影を憚りました。

踏切を越えると、カーブと勾配のきつい上り坂のスノーシェルターの中を走り、そこを抜けるとすぐ谷川岳ロープウェー乗り場です。乗り場の脇の駐車場からは、ロープウェーの終点、天神平の駅とゲレンデがすぐそこに見えます。スキーもさることながら、このロープウェーからみる紅葉は絶景です。
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ここまでは観光バスが入ってきますが、この先大型車の通行は無理です。R291の幅は狭まり勾配もカーブも益々厳しくなります。
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うっそうとした林の中の暗い狭い道を暫くいきます。
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ロープウェー乗り場から10分ほどゆっくり走ってくると、急に林が途切れ、巨大な崖が目の前に現れます。マチガ沢です。ここの景色も圧巻ですが、目的地はその先です。

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マチガ沢から走ること数分で、目の前に覆い被さるような巨大な壁が突然現れました。今日のツーリングの目的地のひとつ、一ノ倉沢にもうすぐ到着します。

23:07 | '08.07上越国境 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

一ノ倉沢

R291清水街道はここで終点です。そこには30台分ほどの駐車場とトイレ、そして一ノ倉沢の案内板だけがあり、あとはこの絶壁に続く沢しかありません。沢の流れの音以外は静寂です。絶壁のほうから爽やかな風が降りてきます。時間は午前6時、雲がとれてだんだん青空が広がってきました。この写真は拡大します
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ここから先は舗装路も終わり、清水峠を越えて新潟へ続く登山道となります。しばらく先まで歩いてみましたが、いくつかテントが設営されており、ここで朝を迎える方がかなりいるようです。それと道の脇の壁面には遭難者の慰霊碑がいくつかありました。たくさんの登山者がこの絶壁にチャレンジして、なかには不幸にも戻らなかった方もいらっしゃるようです。

沢づたいに絶壁のほうへ向かうパーティーが2組いました。これからあの壁を登るのでしょう。無事に帰ってきてもらいたいと思います。この壁を頂上まで登りつめるのには、高度な技術と強靭な体力、そして強い意志が必要だと思います。僕にはとうてい真似できません。
この写真も拡大します
IMG_6105.jpg せっかくなので、絶壁をバックにバイクの写真を撮ってみました。しかし、僕の写真では、この雄大な風景が伝わらないのが残念です。

一ノ倉沢にまだ行ったことがない方へは、上高地や乗鞍のように車両通行禁止になる前に一度訪ねてみることをお勧めします。車やバイクで行ける数少ない絶景ポイントだと思います。空気の乾いた日の早朝がいいと思います。
狭い道なので、くれぐれも走行にはご注意下さい。それともし渋滞してたら諦めましょう。行止まりの駐車場へ続く数珠繋ぎのアイドリングは空気を汚しそうなので。
追記:トップシーズンには車両進入規制があるそうです。

20:22 | '08.07上越国境 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

関越トンネル

一ノ倉沢には1時間ほどいました。これから山を登る方々、山の写真を一生懸命写してる方、ここで見掛けた方は合わせて10人もいらっしゃいませんでした。

R291を関越道の水上ICまでひき返します。まだ早朝のためか、これから谷川岳方面へ向かう車やバイクにはほとんど出会いません。そして、谷川岳ロープウェーの駅から30分ほどで関越道に入ることができました。

新潟方面へ向かう下り線に入るとすぐに谷川岳PAです。向こうには関越トンネルが口を開けてます。谷川岳PAは、関越トンネルの広報施設や湧き水などがあり、コンパクトですが魅力のあるPA。
IMG_6113.jpg このトンネルはたしか10.8kmあります。トンネルの両端にはタイヤチェーンの着脱所として、この谷川岳PAと新潟県側の土樽PAがあります。トンネル内はタイヤチェーン装着禁止のためにできたPA。

関越トンネルの開通直後、日本の冬の気候が変わるのではないかと心配されたほど、このトンネルの開通は画期的でした。関越トンネルの数年前に上越新幹線の大清水トンネルが開通してます。関越トンネルの開通で、名作「雪国」の冒頭のあの名文は、完全に過去のものとなりました。

トンネルに入ると10分もかからず新潟県側にでました。こちらも快晴です。トンネルを出てすぐの土樽PAに入ってみましたが、ここにはトイレしかありません。本当にチェーン着脱所でした。

トンネルをでると湯沢ICまでは長い下り坂が続きます。東名道上りのさった峠付近、中央道下りの勝沼の手前など視界が広がるため、高速道路の下り坂には素晴らしいビューポイントがけっこうあります。ここの場合は、田畑の広がる先に岩原(いわっぱら)のゲレンデ、そして高層ホテル・マンション群が聳え立ち、ちょっと特異な素晴らしい風景を見せてくれます。

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関越トンネルを出て標高がどれくらい下がったか分りませんが、湯沢ICでは、明らかに気温が上がってました。
ここから一般道を使って新潟県側の上越国境へ向かいます。

22:42 | '08.07上越国境 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

国境のトンネル新潟県側

関越道湯沢ICからちょっとR17を東京方面に戻り左折、中里・土樽方面に向かい、すぐに上越線の踏切を渡ります。ここから先の線路と道路はずっと上り勾配。下り線はループ線を一周してから、上り線は大きく迂回して距離を稼いでから国境のトンネルに向かってます。

土樽駅のちょっと南側に、新潟側の清水トンネルの入口、そして新清水トンネルの出口があります。

下り専用の新清水トンネルの出口です。このトンネルの向こう側は上越国境を越えた群馬県、約13.5km先の湯檜曽駅構内になります。そしてその途中には土合駅の下り線地下ホームもあります。
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そして、清水トンネルです。小説「雪国」で有名なところです。
IMG_6122_20080715200844.jpgトンネルへ行くにはこの階段を登ります。
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するとすぐにトンネルがあり、冷たい風がトンネルから吹き出てます。石の積み方が明らかに「新」と違います。
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トンネルの中から出口方面を見ると、まず目に付くのは関越道です。
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この写真は拡大します。


鉄道マニアか、川端ファン以外の方にはあまり魅力がないところかもしれませんが、碓氷峠と同様、近代日本の発展を過去に伝える、歴史的建築遺産のひとつだと僕は思います。

関越道の手前には上越新線の架線が見えます。新線・旧線2ルートの線路は、この橋の先の関越道をくぐるところで合流し、土樽駅構内へと続いています。
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14:24 | '08.07上越国境 | comments (0) | trackbacks (1) | edit | page top↑

土樽駅

清水トンネルから関越道の下をくぐり、細い坂を登っていくと土樽駅構内です。以前ここへ来たのは3年前の5月で、山には残雪が残っており、桜が満開のころでした。
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駅の周りは当時とは何ら変っておらず、土樽山荘以外の人家は今でもありません。

3年前と大きく変わっているのが、ホームです。以前は中央に通過線(本線)があり、それを挟むように長編成でも停まることができる2面2線のホームでしたが、上下線とも本線に短いホームが新設されてました。
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旧ホーム用の線路は一部撤去され、ホームは立入禁止になってます。
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駅のすぐ脇は関越道で、道路標識もすぐそばに見えます。そして早朝にもかかわらず、ひっきりなしに車が通っていきます。
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一日に数人しか乗降客がなく、長大なホームは老朽化してるため、あえて小さなホームを作り、メンテナンス費用を削減したのでしょう。いっそのこと、旧線を廃止して単線に戻したほうがより費用削減になったのではないでしょうか。

廃止した旧線を使って、水上-越後湯沢間を観光用アトラクションにしてみたら如何でしょう。冬は「雪国」ごっこ、夏はハイキングや温泉めぐり用にトロッコ列車を走らせたほうが、この土樽駅も乗降客が増えるのでは?

土樽駅からちょっと湯沢方面に戻り左に入ったところです。新線・旧線2本の鉄橋が並んでます。古いほうはレンガ積み、新しいほうは鉄筋コンクリートだと思いますが、建造された時代の違いを感じます。そしてその上を走る鉄橋が上下線2本重なり、何ともきれいな曲線をつくってます。これも後世に残したい歴史的建造物だと思います。この写真は拡大します。
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そして、そのすぐそばには関越道の重厚な橋も架かってます。関越道の向こう側、隠れるようにひっそりと上越線の鉄橋が見えます。
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小さな無人駅とトンネルの入口以外、何もないところですが、この先も2~3年毎に訪ねたいところです。

19:05 | '08.07上越国境 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑

越後湯沢

時間はまだ8時半、越後湯沢の駅前にやってきました。駅前にはバス停と土産物屋が並びますが、この季節、この時間は閑散としてます。
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今回、上越国境を訪ねた理由のひとつに、最近読み返してみた「雪国」があります。その主人公の島村と駒子、そして川端康成の足跡をちょっとだけでも辿ってみたいと思いました。

温泉街のある駅の反対側へ廻り、スキー場の斜面をちょっと登ってみました。島村が駆け上がった斜面はここでしょうか。
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市街をぶらぶらしてるうちに9時になり、湯沢の歴史民俗博物館「雪国館」に入りました。料金は500円。展示品の中では駒子のモデルとなった芸者にいちばん興味を惹かれました。小さい施設ですが1時間ほどじっくり拝見させてもらいました。
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そのあと国道へでて給油です。スタンドの人にロープウェーで登った先の「アルプの里」までバイクで行けないかどうか聞くと、そばまでは行けるとのこと。さっそく行ってみます。
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国道をちょっと三国峠方面へ進み、最初のトンネルの入口を左へ入っていく小道があります。その道をドンドン登っていきます。急坂とヘアピンカーブの連続する道です。あたりには、人家どころか畑もありません。うっそうとした森が続きます。

アルプの里のそばまで行けましたが通行止めでした。考えてみたら、そうですね。車で行けたら、料金の高いロープウェーに乗る人がいなくなります。しかしそこからは湯沢の町が一望できました。
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17:56 | '08.07上越国境 | comments (0) | trackbacks (1) | edit | page top↑

国道17号線三国峠

今回のツーリングの目的のひとつ、三国峠越えです。道は越後湯沢の市街地を外れるとすぐ登り坂になり、登板車線のある走りやすい高速コーナーの連続する道になります。
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ある程度標高が高くなると、越後湯沢のある魚野川水系の谷から、トンネルを越えて清津川水系の谷に入ります。この谷は、三俣・貝掛・二居・浅貝(苗場スキー場)と、三国峠へ向けてほぼ一直線に進む谷です。

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三俣の市街を抜けると、清津川に沿った勾配の緩いほぼまっすぐな道となります。前方に低速車がいなければ、快適な道です。気温も20℃ぐらいで風も爽やか、70km/hぐらいで気持ちよく走ります。

急勾配のヘアピンカーブがいくつか続き、二居の長いトンネルを越えると、登板車線付きのほぼ直線道路になります。
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振返るとこんな感じです。極めて快調に走ります。
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あっという間に苗場プリンスのところまで来てしまいました。
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そして苗場からちょっといくと、すぐに三国トンネルに入ります。標高約1,100mにある長さ約1.2kmのトンネル。通り抜けるとそこは群馬県。新潟県側のような広い谷ではなく、険しい山の中に出てきました。
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ここも、低速車がいなければ楽しい道です。小刻みにコーナーが続きます。標高が下がってくると、だんだん気温が上がってきます。猿ヶ京温泉街を抜けて赤谷湖畔で休憩です。
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そのさき、ちょっと走ると関越道の月夜野ICに到着。三国峠越えの道は終わりました。
越後湯沢からここ月夜野までのR17三国街道は、何度でも走りたい快適な道です。

18:58 | '08.07上越国境 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑