特急 おおとり

終点、青森駅へ到着するとすぐに青函連絡船の待合室へ。十分暖かいとはいえませんが、外の寒さに比べれば雲泥の差。モウモウと白い湯気を立ててる立食そば屋さんがありました。そこから漂う美味しそうなだし汁の香りに誘われ、熱いかけそばを一杯食べました。

そばを食べ終わると乗船名簿を書き、それも終わると乗船まで何もすることはありません。雪のチラチラ降る外を見ながら煙草をふかします。今では考えられませんが、当時は駅構内のどこにでも灰皿がありました。

青函連絡船に乗船するとき雪はやみ、曇り空もうっすらと明るくなってきました。荷物を座席におき、デッキに出て出港風景を眺めます。ドラがなり「蛍の光」がながれ、汽笛を鳴らして船は桟橋を離れました。

しばらくは、右手に下北半島左手には津軽半島を見て連絡船は北上します。揺れはほとんどない船旅です。両脇の半島が終わると多少波が高くなり、ちょっと揺れを感じるようになりました。

函館入港まで1時間を切ると、下船口には行列ができ始めます。僕も並びました。連絡船が接岸して下船口があくと、行列は進みだし函館駅構内を走りだします。長い長い連絡橋を、重い荷物を持ってめいめい自分のペースで走ります。

300mほど走ったと思います。僕はホームに停車してるディーゼル特急に乗り込み、右側の窓側の席を確保。この特急はたしか千歳線まわり網走行きの「おおとり」でした。函館駅を発車すると、空はいつの間にか快晴。ディーゼル特急は雪原の中をグングン加速します。

青空に真っ白な駒ケ岳が望めるようになったのは、函館を発車してからまもなく。その雄大な景色に息を飲みました。凍った大沼の向こうの駒ケ岳、雪原の向こうの駒ケ岳、列車の進む方向が変わるので、駒ケ岳は前へいったり後ろへいったり。

駒ケ岳が視界から消えると、次は噴火湾。波のない青い海原を見ながら、ディーゼル特急は快走します。長万部・洞爺・東室蘭・苫小牧と走ります。広い空港の脇を通ると千歳です。ここらあたりから原野ばかりでなく、住宅が目立つようになります。次第に街はきれなくなり、右側から旭川からの函館本線の線路が合流。

豊平川を渡ると札幌の街が近づいてきます。ディーゼル特急はスピードを落とし、今と違う地上ホームに到着しました。地下通路を通って改札口をでると駅ビルの地下街。階段を昇り地上へ出ると埃っぽい街でした。当時はスパイクタイヤが全盛でした。

駅前のユースホステル協会へ行って会員証更新。そしてすぐ電話したのはライオンズ。地下鉄とバスを乗り継いで、宮の森へ。昔でいう70m級ジャンプ台のそばのユースホステルへ到着。快晴の青空に夕焼けが綺麗でした。
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10:45 | '83.03北海道 | comments (1) | trackbacks (0) | edit | page top↑
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JR深名線路線バス廃止
by: 永江聡さん | 2012/12/04 10:44 | URL [編集] | page top↑

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